FujiMan Production - 徒然日記 -
2002/05/22 有事立法−被害妄想者に武器−
新しいウィンドウで開いています。戻るときはこのウィンドウを閉じて下さい。

 「有事立法」をなぜ急ぐのでしょうか。日本の仮想敵国はいまやアメリカだけだとマスコミで軍事評論家は言います。 これは脅威となる強大な軍事力を保有しているのがアメリカだけという意味で、アメリカとは友好関係にある日本にとって、実質的に敵国となる国はないから有事立法を急ぐ必要はないという論法です。 これは説得力のある説明だと思いますが、果たしてそうなんでしょうか。
 日本政府はアメリカ軍に積極的な協力をしようとしています。アメリカに敵対する国からそんな日本を見るとどのように映るでしょうか。当然、日本もアメリカと同じ敵国と見なすでしょう。 日本政府は武器や弾薬の供与まで行うことを表明しています。それは阻止しなければならないと思うでしょう。するとどんなことが起こるでしょうか。
 間違いなく日本も攻撃対象と認識するに違いありません。テロの標的になる可能性も充分に考えられます。つまり、アメリカ軍に協力すれば日本も狙われる。
 ・・・だから有事立法なんじゃないでしょうか。政府はここの説明を国民に対してあまりしていないように思います。意図してしないのか・・・。
 国民の皆さんはアメリカに武器、弾薬の供与をしてもいいと思っているんでしょうか。その武器、弾薬が人の命を奪うことになってもいいと思っているのでしょうか。
 日本は世界にも類をみない「平和憲法」を掲げています。その精神をもう顕示しようとは思わないのでしょうか。それはそれ、これはこれ…と立て分けるのであれば、仮想敵国を明示しないと筋が通らなくなります。 その国との外交政策(方針)だって立てられません。被害妄想に取り憑かれている人間に武器を持たせる人はいないでしょう。いまの有事立法はまさに「被害妄想者に武器を手渡す」行為に等しいと思います。 その証拠に国民の財産を守る条項が後回しになっている。誰かこの法案を止めてくれないか・・・と私は思う。

新しいウィンドウで開いています。
戻るときはこのウィンドウを閉じて下さい。
Copyright(c) 2002 FujiMan Production All Rights Reserved