FujiMan Production - 徒然日記 -
2002/11/01 不景気はまだまだ続く
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 ようやく私の務める病院の大規模な増改築工事が外溝工事を残して終り、いよいよ11月5日から新装開店オープンとなります。それで何となく落ち着かない気忙しい毎日を過ごしているわけです。
 病棟の屋上にはヘリポートを備え、半径約50kmのヘリによる患者搬送を受け入れられる設備を備え、大規模災害拠点病院としての機能を有するに相応しい立派な建物になっています。
 正面玄関を入ると「ここはホテルか」と見まがうほどの2階までの吹き抜けで、見上げるとステンドグラスに彩られた窓が広がり、すべての診療科の受付(ブロック受付)が見渡せる広々としたロビー空間がお客様をお出迎えしてくれます。
 しかし、そんな立派な建物と裏腹に、ホテルと見まがうほどの資質を備えた従業員が、私も含めてどれだけいるかと考えると'?'(クエスチョンマーク)のオンパレードでして、 いま病院機能評価という第3者機関の評価認定にも取り組んでいますが、長年培った社風はそう簡単に右から左に動くものでもなく、ため息まじりになって肩を落とすことが少なくない今日この頃です。
 話は変って、このたび竹中平蔵金融・経済財政担当相の発表したデフレ対策は、国内には評判が良くないようですが、公的資金を注入するときには経営陣が責任を取って引責するなど、 経営陣に明らかな失策がなくても結果的に目標を達成できなかったのだから責任を取るべきという、責任の所在を明確にしている点を、私は高く評価すべきだと思います。
 改革には痛みを伴うのだ!・・・と大見得を切った小泉さんは一体どこで何をなさっているのでしょうかねぇ(^^;。
 ふと周りを見渡すと、どうも政界・財界だけの問題ではなさそうで、バブル経済に酔いしれたボトルの空き瓶がまだ片付けられないまま転がっているように思います。
 その空き瓶に足をのせ、転がった拍子に頭を打って、何もかも忘れてしまった大人たちが、社会の真ん中で居座っている間は、この国の再建はあり得ないように思えます。
 私はとりあえず、竹中さんに頑張れと言いたいと思います。

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