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万葉の世界(5)
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淡路の 野崎の崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹きかへす
 淡路島最北端西側にある野崎の岬で柿本人麻呂(かきもとのひとまろ)が詠んだ歌です。

淡路の 野崎の崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹きかへす

 『淡路島の野崎の崎で浜風が吹いてね。妻が結んでくれた紐がふぁっとひる返ったよ。』と妻を想う気持ちを詠っています。

 万葉の時代の旅は、命がけなので、夫婦が着ている着物、下着を交換する習慣があったそうです。妻の魂がついている着物を着て旅に出るわけです。 そのとき妻は夫の着物の紐を結んであげます。そこにも「妻が結んでくれた紐」と…と妻の魂がつくわけです。

 現代でいえば、夫が出勤するときにネクタイを締めてあげる…締めないまでも、ちょっと直してあげる…みたいなことに通じると、このサイトの「徒然日記」にも書いたんですが、 世の奥様方、ちょっと試してみては?・・・何、今までさんざんコケにしてきたからできない?(笑)
 でも襟を直したり、糸くずや、髪の毛を取るときの女性の仕草は、男性からみるとなかなかいいもんですよぉ〜(^-^)>


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