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万葉の世界(3) |
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![]() 『万葉集』の東歌(あずまうた)にある歌です。東歌というのは「東の国の民謡」という意味です。 ![]() 『信濃の千曲川にある小石も、好きなあの方がお踏みになった。玉(宝石の意味)と思って拾ってしまいました』と詠んだ歌です。 好きな男性が踏んだという想いと一緒に、なんでもないただの川原の小石を大切に胸に抱いているんですね。 「霊魂」というものは、今では怖いイメージがつきまといますが、万葉の時代は、人間の霊魂は物について拡がっていくと考えられていたようです。 ただの川原の小石を愛しく思うのは、その小石に好きなひとの魂がついていると考える心の不思議のせいですね。 私が学生の頃、同じ敷地にあった病院のサッカー部で、一緒に練習を楽しんでいたご近所の学校の先生の話です。 とにかく貧乏で指輪を買うお金もなく、冗談半分のつもりで、お菓子の袋を縛っていた金色の針金テープを結婚指輪だと奥様に渡したことがあったんだそうです。 ある日、大喧嘩になって「出て行け!」と言ったら、これだけは持って行くとその結婚指輪を箪笥の引き出しから大切そうに持ち出してきたときには、 さすがに引き止めざるを得なかったそうです。こういうエピソードを持っているなんて、なんだか素晴らしいと思いました。 あなたの心を動かす品物ってなんですか? |
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