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基礎編
電気の基礎知識(1)
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■分電盤(ブレーカー)
 外から供給された電気はまず最初に「分電盤」に入ります。どの家庭にも1個ありますが、ご存知ない方は確認しておきましょう。 家の中の電源はこの分電盤からすべて供給されています。分電盤にはブレーカーというスイッチが何個か並んでいます。

分電盤
 ひとつだけ離れたところにあるスイッチが親ブレーカーです(古い家屋ではこれがない場合があります)。外からの配線がここにつながっています。
 電気はここから整然と並んでいるスイッチ(子ブレーカー)に分配されます。この子ブレーカーからそれぞれの部屋、場所にさらに分岐して給電されています。
 この配線は、屋根裏や壁の中にありますのでピンとこないかも知れませんね。

 たとえば掃除機をかけたり、アイロンをかけたりしている時に、急に動かなくなったり、部屋の電気が消えたりした経験はないですか?
 そんなとき、分電盤を見ると子ブレーカーのひとつが落ちて(OFF)たりしている可能性があります。たまたま同じ電源から暖房器具を使っていたりして、 集中的に電気が使われたときに安全装置(ブレーカー)が働いたのです。(この時、給電されていないコンセントや照明器具は、その子ブレーカーから給電されていたことが分かります。) そんな時は、使っている電化器具のスイッチを切って、そのブレーカーをONにすると復帰します。そうでなければ、その電化器具が故障した可能性があります。

 また、急に停電になったとき、「おや?我が家だけ?」って経験はないですか?
 そんな時は親ブレーカーが落ちて(OFF)いることがあります。これは家全体で使っている電気が規定量を越えると安全のために親ブレーカーが働いたためです。 この場合も、消せる電化器具のスイッチを切ってから親ブレーカーのスイッチをONにすると復帰します。

■ブレーカー(安全装置)
 ブレーカーは単なるスイッチではなく、決められた量を超えて電気が流れると自動的に切れる仕組みになっています。
 たとえば「15A」と書かれたブレーカーは、15アンペア(A)以上の電流が流れるとスイッチが切れます。子ブレーカーはたいてい「15A」になっています。
 親ブレーカーは、その家庭で契約した電気容量によって違いますが、「30A」や「40A」となっています。

 ブレーカーが正常に働かないとどうなるでしょうか。家庭内に配線された電線も「15A」まで流せる規格のものが使われていますが、これを越えて無理に電流を流すと、 電線そのものが発熱しはじめます。最悪の場合は電線の一番弱い場所から発火してしまいます。そうなるとどうなるか・・・分かりますね。住むところがなくなります。
 そうならないためにも、分電盤にはテスト用のボタンがひっそりと付いていますので、定期的にテストしておきましょう。(^^)

つづく->

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