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電気の基礎知識と素人でもできる配線工事
トップページ日曜大工> 電気 02/03/19 UPDATE

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電気メスの仕組み
電気メス

 医療手術でよく使われている「電気メス」というのがあります。切開部からの出血が少ないことから従来のメスに替わって主に使われているわけですが、 電気が患者さんのからだの中を通っています。同じ電気を使っているのにどうして患者さんは感電することなく安全にいられるのでしょうか。

人体に危険を及ぼす電流と周波数の関係  左の図を見て下さい。電源の周波数によって人体に危険を与える電流値に違いがあることを示しているグラフです。
 「電気メス」は別名「高周波メス」とも言いまして、500kHzから1MHzという高い周波数を使って人体に電流を流しています。 左のグラフでは右のほうになります。人体に危険をおよぼす電流値が大きいので、感電することなく安全に手術が行えるというわけです。
 ひるがえって家庭用電源の周波数帯(関東:50Hz、関西:60Hz)を見てみますと、電流値がいちばん低いところと一致しています。どういうことかと言いますと少しの電流でも危険だということです。
 つまり何が言いたかったかと言いますと、どの程度の電流値で危険なのかということはさておいて、家庭用電源は、人体からみて一番危険なものであるということです。

 ちなみにグラフの左端は周波数ゼロ・・つまり直流電源に相当します。直流電源も電流値が低いところにあります。 乾電池は直流電源ですが、人間よりはるかに小さいことからも分かるように、電流を流す能力がもともとありません。 ですが、図体の大きい自動車のバッテリー(普通車:12V、大型車:24V)は危険だと考えましょう。それに比べて家庭用電源の供給元である発電所はあまりに巨大な電池のようなもの。それだけ考えてもいかに危険か想像できますよね。

 電気配線の工事は有資格者しか行ってはいけないことになっていますが、もし素人配線をしたいと考えているなら、 法律以前の問題として「家庭用電源がもっとも危険」ということだけは心得ておく必要があります。

 素人配線で逮捕されることはありませんが、それがもとで発生した事故については、何らかの責任が発生する可能性が充分にあります。 素人配線をしようと思われる方は、電気についての理解を充分深めて、あくまでも自己責任で行って下さいね。

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