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基礎編
電気の基礎知識(2)
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■ワット数(W)とアンペア(A)の関係
 15Aのブレーカーは、15A以上の電流が流れたときにスイッチがOFFになるように出来ています。でも、電気器具の消費電力はたいていワット(W)で表されていますよね。 「電気器具をあれもこれも一度に使うとブレーカーが落ちるゾ」と驚かされても単位が違うんじゃピンときません。(^^;

 ワット(W)は、アンペア(A)と電圧(V)を掛け合わせたものです。
 式にすると次のようになります。

ワット数(W) = アンペア(A) × 電圧(V)


 家庭用電源の電圧は通常100ボルト(V)ですから、アンペア(A)を割り出したいときは、表記されたワット数(W)を100で割ればいいことになります。

 たとえば60Wの白熱球は0.6A、800Wのこたつは8A、600Wの電子レンジは6Aとなります。分かりますか?

 200Vの電気器具の場合は・・そうです、200で割って下さい。

 ブレーカーの話を先にしましたから、電気器具が使うアンペア(A)を割り出しましたが、逆にブレーカーが何ワット(W)までOKかを考えた方が楽ですね。(^^)

 たとえば定格15Aのブレーカーは、1500Wまでなら大丈夫ってことになります。
 とても寒い朝に、800Wのこたつに入りながらコーヒーでも飲もうとして、800Wのコーヒーメーカーのスイッチを入れたら、途端に「ダメー!」とブレーカーにスイッチを切られることになります。

■親ブレーカーの役目
 親ブレーカーは家全体に給電する消費最大電力を制限しています。40Aのブレーカーでは一度に使える電気器具の最大電力は4000Wまでです。 これ以上の電力が消費されると、家全体の電源供給がこのブレーカーによりストップされます。

 右のような分電盤があるとします。定格15Aのブレーカーが4個ありますので、合計6000Wまでは消費電力を許しています。一見すると矛盾するといいますか、親ブレーカーを60Aにすればいいように思いますが、 子ブレーカーは屋内配線を保護するために設けられたものであって、家全体の必要電力とは違うためこのようなことになっています。

 ですから、子ブレーカーにかかる電力がそれぞれ1200Wずつだとすると合計4800Wになり、親ブレーカーを作動させてしまうことになります。 これが頻繁に起こるようだと、親ブレーカーを50Aや60Aに上げる必要がありますが、その分高い料金を支払うことになりますので、やはり節電・節約を励行して、 地球にやさしい使い方を心がけたいものです。(^^)

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