FujiMan Production - デジカメ写真館 -
第1部 写真の基礎 記録形式
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 デジカメで撮った写真は、メモリカードに記録されます。

 その記録方法はパソコンのハードディスクに保存するのとまったく同じ形態をとっています。

 そして撮った写真のデータは、画像ファイルという形で保存されています。

 ここでいう「記録形式」とは、保存される画像形式のことをいいます。

JPEG形式

 通常、デジカメの写真データは「JPEG(ジェイペグ)」というファイル形式で保存されます。「JPG」や「JFIF」「JPE」なども同じで、 ホームページで一般的に利用されているものです。

 この形式の特徴は「フルカラーである」ことと、「見た目の画質を損なわず高度に圧縮できる」ことです。 また、WindowsやMachintosh、DOS、UNIXなど、OSの種類を問わないのも特徴のひとつです。

 「見た目の画質を損なわず高度に圧縮できる」とは、どういうことかと言いますと・・・圧縮操作によって「ファイルサイズを小さくできる」ということです。

 ではどうやって圧縮するかと言いますと・・・写真画像は、いわば電光掲示板のような色をもった点の集まりでできているんですが、 それをひとつひとつ記録するのではなくて、同じ色が続く場合は、たとえば「青20」のようにまとめて記録するわけです。 さらに隣り合う色が似ている場合は「同じ色扱い」にしてしまえば「青35」ともっとまとめて記録することが出来ます。 さらにさらに、ヒトが見ても気付かないように点を間引いたりします。

 そうやって記録する点の数を少なく見積もることで結果的にファイルサイズを小さくします。この圧縮力がJPEG形式では優れているということで、 また機種を選ばないということで、ほとんどのデジカメで採用されているわけです。

 さらにJPEG形式では、その圧縮率を変化させることができます。

 写真左の枠の部分を拡大したもので、それぞれ圧縮率を変えて保存しています。右にいくほど圧縮率が高くなりますが、繊細さがなくなっています。

 圧縮率を高めると、その分間引く量も増えますので品質としては落ちてきます。でもファイルサイズは小さくなりますので、写真を撮る枚数は増えます。

 C-830Lを例にとると、8MB(メガバイト)のメモリカードに、SHQ(超高画質、フルサイズ1280×960)では12枚しか撮れませんが、 HG(高画質、フルサイズ1280×960)では36枚撮れます。さらにSQ(低画質、クウォーターサイズ640×480)では112枚まで撮れるようになります。
( SHQ=super high quality/HQ=high quality/SQ=standard quality )

 デジカメは、C-830Lのようにいくつかの画質モードを用意してありますので、高品質な写真を求めているのか、とにかくたくさんの写真を撮りたいのか、 ご自身の欲求に応じて画質モードを選択するといいと思います。

TIFF形式

 JPEG形式では写真データを圧縮する際に、データの一部を間引いてしまいますので、CCD(受光装置)が捕獲したデータを純粋に再現したものとは言えなくなっています。

 つまり、CCDのデータに戻すことができなくなっているのです。こうした圧縮形式のことを「不可逆圧縮方式」などとよんでいます。

 CCDのデータを忠実に再現した形式が「TIFF(ティフ)」とよばれる形式です。
 「TIFF形式」の特徴は、「圧縮の際にデータを間引いていない」ことと、「OSの種類を選ばないこと」です。

 データを間引いていない分、圧縮しているとはいってもファイルサイズを劇的に小さくすることは出来ません。 C-830Lにはこの画質モードはありませんが、仮にあったとして撮影できる枚数は、8MBメモリカードで1枚か2枚だけになると思います。

 とことん高品質な写真にこだわりたい場合にだけ、この画質モードを利用するといいと思います。ちなみに、私はこのモードで撮影したことはございません。
 だってたくさん撮りたいじゃない。(^^)

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