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No Nuclear Power Plant
自然エネルギーへシフトしましょう
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太陽光発電  12月18日、福島第一原発事故を受けて、国内すべての原発を廃止することを決めたドイツで、総発電量に占める、再生可能エネルギー(太陽光、風力など)の割合が約20%に達して、原発の発電量を上回るとの報道がありました。 原発事故を起こした国が原発を安全だと言って推進して、事故を起こさなかった国が原発は危険だと原発を廃止するという摩訶不思議な状況なのですが、もともと原発に依存している割合が低かったとはいえ、 再生可能エネルギーが原発の電力量を上回るニュースは脱原発を希望する国民にとって朗報となりました。
 原発推進派は原発をなくすなら対案を出せ!と言われますが、原発といえどもその燃料資源はいずれなくなります。これから先の人類のためにも、電力ありき、産業ありき、経済ありき…ではなく、 使えるエネルギーの有効活用を考える機会にならないかと思います。必要なのは原発ではなく電力(エネルギー)のはずです。原発推進論者こそ未来に続くエネルギー論を展開して欲しいと思います。 ただ、そうは言ったものの専門的な詳しいことは分かりません。その辺は専門家にお任せしたいと思います。
2011年12月29日 赤沢富士男
資源は必ず枯渇する
資源 埋蔵量 採掘可能年数
ウラン 550万t 80年
石油 3000億t 60年
石炭 8500億t 130年
天然ガス 170兆m3 60年
メタンハイドレート 6兆m3? 100年?
 右はエネルギー資源ごとの採掘可能埋蔵量と採掘可能年数です。採掘可能埋蔵量は経済的埋蔵量とも言われ、経済的に採算のとれる採掘可能な埋蔵量を表しています。 ウランは重い元素ですので、地球の奥深くにたくさん存在していることは想像できるのですが、掘り出すには相当な努力が要るわけで、そういった類の資源は埋蔵量に含めないということです。 1970年代頃、石油は30年で枯渇すると言われていましたが、2000年、石油が取れなくなったということはなく、その当時でも「あと30年か40年」みたいなことを言われて不思議に思ったものですが、 要するに探索技術や掘削技術に進歩によって、経済的埋蔵量が増えている結果ということらしいです。 このように埋蔵量や使用量の変化の捉え方によって、これから先の利用可能な年数の計算が違っていて、調べるたびにいろんな数字が出てきます。 ですから、この表の数字は「だいたいこれくらいと考えて良さそうだな」と、私が思った数字だと考えて頂いていいと思います。
 調べたものの中には「石油は枯渇しない」という説もありました(この説は矛盾が指摘され決着したようです)が、これはさておき、新しいエネルギー資源として注目されているメタンハイドレートも含めて、これから100余年先には枯渇してしまうことになります。 つまり人類がずっと利用し続けるエネルギー資源としては、どれも使えないということになると思います。
 さらに、ウラン(原子力)に関して言えば、使用しなくなったあとも高レベルの放射性廃棄物を、これまでの人類の歴史と同じくらいの期間管理し続けなければならない点(安全な放射能レベルになるまでには10万年かかると言われています)、とても深刻な問題だと私は思っています。
現生人類史と資源利用期間
 現生人類(新人・ホモサピエンス・Homo sapiens)は約20〜25年前に登場したと言われています。文明が見られるようになって1万年弱ですが、 この時間尺から見ると、いまある石油、石炭や天然ガスなどの化石燃料を、現代人はほんのひと時で使い果たしてしまうように見えます。 それを図示したのが上の図ですが、100年は線にすらなりません。核燃料も資源の利用期間としては同じですが、核のごみ(核レベル放射性廃棄物)の処分後の管理期間である 1,000年ですら線にしかなりません。現生人類、つまり今の人類がこの先何千、何万年と栄えていくのかは分かりませんが、これではあまりに心もとないと思います。
自然エネルギーへの転機にしよう
種類 埋蔵量 問題点
太陽光 約8000GWp 不安定、コスト
太陽熱 約1200万kL(原油換算) 不安定
水力 約45GW 建設コスト
風力 約80GW 不安定、コスト
地熱 約30GW 法規制、地元反対
潮力 不明 維持コスト
波力 不明 維持コスト
海流 約20GW 建設・維持コスト
バイオマス 約3000万kL(原油換算) 耕地面積
人力 不明 用途限定
振動 不明 実験段階
電波 不明 実験段階
 右表は、自然エネルギー(主に発電)=いわゆる再生可能エネルギーについて調べたものです。それぞれの名称に「…発電」「…エネルギー」と付けていただければイメージしやすいと思います。 埋蔵量というのは、日本において、その方法を使って発電できる電力の総量を表しています。太陽光発電は、広大な土地に限らず、一般家庭の家やビルの屋上、日の当たる場所はすべて発電可能な場所になりますから、 それらをすべて利用したときの電力だという意味です。原油換算になっているのは、発電以外の利用も可能なエネルギーということを意味しています。バイオマスは代価ガソリンと言えばピンとくると思います。 これらエネルギーの利点は、どれも元をたどれば太陽エネルギーに由来としているということで、太陽資源が枯渇する時(その時は地球も存在できない)まで永久的に使えるということであえて書いていません。 問題点については他にもいろいろありますが、代表的なところで選んでみました。
写真:五色桜大橋  私たちがよく知っている風力発電や太陽光発電、太陽熱発電、地熱発電の他に、水力発電はダムのような大規模な設備ではなく、昔の水車小屋の規模で効率よく発電する新・水力発電や、 身近な発電として振動やテレビやラジオの電波を利用した発電など、微弱でもエネルギーとなるものは利用していこうという研究も進んでいるようです。 首都高速にある五色桜大橋は、そこを走る車両の振動を電気エネルギーに変えて夜間のイルミネーションに利用する実験が行われていることで有名なようです。
 これらの自然エネルギーは、その埋蔵量だけをみれば十分需要分をまかなうことが可能だということで、太陽光や風力などの時間や天候に左右されるものや、 建設コストや維持コストが高いもの、まだ実用化に至っていないものなど、問題点はまだあるようですが、それらをうまく組み合わせることで、100年以上先の未来でも快適なエネルギー利用ができそうな気がします。 とくに家庭照明のような電力は、光源をLEDに変えて、そして身近なエネルギー(振動や風力、太陽光)を利用する、一方、たくさんエネルギーを使う料理や風呂沸かしにはバイオマスを使うようなことが考えられそうです。 電力をたくさん使う会社や企業には、メガソーラーや大規模発電を利用して貰って、もちろん、私たちもエネルギー使いたい放題の生活を見直す必要はあると思いますが、 未来のことを考えて今から少しずつやっていけば、経済だぁ、電力だぁと、たかだか100年そこそこの利権にしがみついている輩より、そちらのほうがよっぽど文化的な人類へ発展できるのではないかと思います。 (マスコミも、もう〜いいかげん取材の方向変えたほうがいいと思うよ。)

※それぞれのエネルギーについての説明は追々増やしていきます。
※写真はWikipediaのもを使っています
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