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原発はもう要らない No Nuclear Power Plant |
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営業運転中の原子力発電所(原発)が起こした事故のニュースは全世界に衝撃を与えました。福島第一(福一)原発の1号機が爆発した映像を見た瞬間、私は「大変なことになった(大変なことが起こる)」と思いました。
それまで原発は、その安全性についてもう少しちゃんと機能しているものだと思っていました。事故対応についてもちゃんと考えられていると思っていました。
ところが、その後の原子力事業に携わる電力会社や保安院、安全委員会、政府といったところはウソ、ゴマカシを繰り返し、それによって多くの市民を被曝させてしまいました。
さらに事故を過小評価し、基準値を一方的に上げて何の策もとらなかったこと、見え隠れする利権構造など、次々に出てくるアンポンタンな情報に原発の安全神話どころか、私の不信感は一気に高まり、
「もう原発は動かしちゃだめだ」と強く思うようになったのです。だから…原発は要らない。
不信その1.福一原発は津波で壊れた 東電、政府は福一原発は想定外による津波によって壊れたとしていますが、アメリカGE社製のマークI型は配管上の欠陥が指摘されており、 マグニチュード9の揺れに耐えられなかったと見られていることなどから、海外では地震で壊れたと考えられているようです。(フランスやドイツが脱原発に転換した理由といわれています。) 建設に関わった専門家や作業員、当時の福一原発作業員の証言なども徐々に明らかになってきており、どうやら地震で壊れたと見るのが正解のように思います。 だとすれば、全国にある原子炉も地震で壊れる可能性が十分考えられるわけですから、安易に再稼動させるわけにはいかないと思います。 不信その2.法を変える 極めつけは福島県の許容被曝線量を20mSv/年に引き上げたこと。「100mSvより小さい被曝線量での健康被害は証明されていないから問題ないんだ」という方がいらっしゃいますが、それは関係ありません。 「緊急時なんだから…」というのも同じです。福島に住む児童は原発作業員じゃありません。世界の認識は1mSv/年ですからそれに合わせるべきだと思います。 1mSv/年を超える地域の住民は避難させるべきだと思いますが、学童にフィルムバッチを付けさせてどうするつもりなのか、私はその神経を疑います。 同様に瓦礫処理で問題になっている放射線量もそうです。国際的には100Bq/kg以上で厳重に管理することになっていますが、日本の許容値は8,000Bq/kgです。 食品の基準値についても私はまだ高いと思います。もとより産地偽装が横行させている状況では基準値も無意味ですが、個人で線量計を買い自分で確かめる他ないのでしょうか。 不信その3.総括原価方式は変えない 電機事業法に基づいて、かかったコストに一定割合の報酬率を掛けたものを電気料金収入にできる仕組みがあります。公共性の高い電気の安定供給のためには役立っていますが、 すべてのコストを電気料金に反映させられるので、地域独占企業なのにテレビコマーシャルを行ったり、社員給与もびっくりするほど高給だったりします。 一般家庭の太陽光発電で余った電力を電力会社が買い取ってくれますが、これもコストとして計算され、電気料金に上乗せされています。 そして設備投資もリスクなく行えますので、原発をどんどん増やしてきたわけです。当然、現地の人々へ支払われる助成金もコストとして計算されます。 私たちは必要だから作られていたと思わされていたようなのですが、実態はどうやらこの総括原価方式にあったようで、この利益に群がる利権者たちの構図が見え隠れしています。 不信その4.マスコミの体たらく 以前から思ってましたけど、日本のマスコミはもはや最低ですね。なので普段はテレビを見ない私ですが、たまのニュースを見ていると大本営発表そのままで、 他の番組と言えばバラエティーばかりで、その間にもたくさんの人々を被曝させている、その責任はマスコミにもあると書いておきたいと思います。 海外メディアや海外在住の日本人から、海外の情報が入ってくるこの時代にあって、その情報提供ぶりはあまりに貧素だと思います。本当に酷いと思います。 スポンサーも同じ目線で見ておきたいと思います。 不信その5.収束宣言して放置 2011年12月16日、政府は福一原発事故の収束を宣言しました。これによって、あらゆる事故関連の情報開示をやめたように見えます。これにより積極的な対策からも手を引いたように見えます。 これは最大最悪の罪だと書いておきたいと思います。この宣言後、年末から年始にかけて2号機からのセシウム量が増えた事象がありましたが、報道されませんでした。 現在、一番の危険とされているのが4号機です。水素爆発で破壊された建屋からむき出しになった燃料プールには使用済核燃料棒が1300本余り保管されていますが、上部には重いクレーンが不安定な状態で存在し、 いつ崩れてもおかしくない状態にあるそうです。崩れることがなくてもプールの水が漏れ出て空になると、むき出しの空に放射能が撒き散らされ半径300km圏内が汚染されるといわれています。 この事実は報道もされましたが、収束宣言したからなのか、原子力行政側からの説明は何もありません。無責任極まりないと思います。 そもそも、これだけの事故を起こして、海外にも相当迷惑をかけていると思うのですけど、平生でいる日本人はちょっと変じゃないかと私は思います。 放射能の総量で考えると、今回の福一原発事故はチェルノブイリ原発事故を超える規模になると思います。いまだに溶けた炉心がどうなっているか分かっているわけではありません。 分かったところで、溶けた炉心を回収する技術はないといいます。事故原因の究明もまだです。 私の主張は「脱原発」ですが、このコーナーをみなさんが原子力を考える一助として頂けるといいなと思います。 |
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