FujiMan Production - 原発は要らない -
No Nuclear Power Plant
原発はもう要らない  No Nuclear Power Plant
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 営業運転中の原子力発電所(原発)が起こした事故のニュースは全世界に衝撃を与えました。福島第一(福一)原発の1号機が爆発した映像を見た瞬間、私は「大変なことになった(大変なことが起こる)」と思いました。 それまで原発は、その安全性についてもう少しちゃんと機能しているものだと思っていました。事故対応についてもちゃんと考えられていると思っていました。 ところが、その後の原子力事業に携わる電力会社や保安院、安全委員会、政府といったところはウソ、ゴマカシを繰り返し、それによって多くの市民を被曝させてしまいました。 さらに事故を過小評価し、基準値を一方的に上げて何の策もとらなかったこと、見え隠れする利権構造など、次々に出てくるアンポンタンな情報に原発の安全神話どころか、私の不信感は一気に高まり、 「もう原発は動かしちゃだめだ」と強く思うようになったのです。だから…原発は要らない。

【 M E N U 】 コラム(私の考え)⇒
日本の原発 被曝線量 放射線 原子力
暫定基準(H23.3) 単位 ICRPの三原則
地層処分が安全と思えない 核分裂生成物の長期半減期
日本国内に逃げ場はない 医療用X線との比較は問題
福島第一とチェルノブイリ 放射性核分裂生成物の一覧
広島は住めるけどチェルノは住めない ブラジルシンドローム
終わりが見えない 何シーベルト(Sv)?
うそつきニッポン?!(海外メディア) 脱原発 企業等を応援しよう
日本全国に飛来した放射能
自然エネルギーへシフトしましょう リンク集 資料集
東電福島原発・放射能関連情報
(出荷制限・摂取制限はこちら首相官邸のページで)
福島第一原発事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応
(海外の輸入制限はこちら農林水産省のページで)
東日本大震災 関連情報(福島第一原発事故関連情報)
※地震被害情報は2012年9月13日(第501号)が最後?
(経済産業省のページです)
福島第一原発の現況
1号機 ・  2号機 ・  3号機 ・  4号機 ・  5号機 ・  6号機
(東京電力のページです)

不信その1.福一原発は津波で壊れた
 東電、政府は福一原発は想定外による津波によって壊れたとしていますが、アメリカGE社製のマークI型は配管上の欠陥が指摘されており、 マグニチュード9の揺れに耐えられなかったと見られていることなどから、海外では地震で壊れたと考えられているようです。(フランスやドイツが脱原発に転換した理由といわれています。) 建設に関わった専門家や作業員、当時の福一原発作業員の証言なども徐々に明らかになってきており、どうやら地震で壊れたと見るのが正解のように思います。
 だとすれば、全国にある原子炉も地震で壊れる可能性が十分考えられるわけですから、安易に再稼動させるわけにはいかないと思います。

不信その2.法を変える
 極めつけは福島県の許容被曝線量を20mSv/年に引き上げたこと。「100mSvより小さい被曝線量での健康被害は証明されていないから問題ないんだ」という方がいらっしゃいますが、それは関係ありません。 「緊急時なんだから…」というのも同じです。福島に住む児童は原発作業員じゃありません。世界の認識は1mSv/年ですからそれに合わせるべきだと思います。 1mSv/年を超える地域の住民は避難させるべきだと思いますが、学童にフィルムバッチを付けさせてどうするつもりなのか、私はその神経を疑います。
 同様に瓦礫処理で問題になっている放射線量もそうです。国際的には100Bq/kg以上で厳重に管理することになっていますが、日本の許容値は8,000Bq/kgです。 食品の基準値についても私はまだ高いと思います。もとより産地偽装が横行させている状況では基準値も無意味ですが、個人で線量計を買い自分で確かめる他ないのでしょうか。

不信その3.総括原価方式は変えない
 電機事業法に基づいて、かかったコストに一定割合の報酬率を掛けたものを電気料金収入にできる仕組みがあります。公共性の高い電気の安定供給のためには役立っていますが、 すべてのコストを電気料金に反映させられるので、地域独占企業なのにテレビコマーシャルを行ったり、社員給与もびっくりするほど高給だったりします。 一般家庭の太陽光発電で余った電力を電力会社が買い取ってくれますが、これもコストとして計算され、電気料金に上乗せされています。 そして設備投資もリスクなく行えますので、原発をどんどん増やしてきたわけです。当然、現地の人々へ支払われる助成金もコストとして計算されます。 私たちは必要だから作られていたと思わされていたようなのですが、実態はどうやらこの総括原価方式にあったようで、この利益に群がる利権者たちの構図が見え隠れしています。

不信その4.マスコミの体たらく
 以前から思ってましたけど、日本のマスコミはもはや最低ですね。なので普段はテレビを見ない私ですが、たまのニュースを見ていると大本営発表そのままで、 他の番組と言えばバラエティーばかりで、その間にもたくさんの人々を被曝させている、その責任はマスコミにもあると書いておきたいと思います。 海外メディアや海外在住の日本人から、海外の情報が入ってくるこの時代にあって、その情報提供ぶりはあまりに貧素だと思います。本当に酷いと思います。 スポンサーも同じ目線で見ておきたいと思います。

不信その5.収束宣言して放置
 2011年12月16日、政府は福一原発事故の収束を宣言しました。これによって、あらゆる事故関連の情報開示をやめたように見えます。これにより積極的な対策からも手を引いたように見えます。 これは最大最悪の罪だと書いておきたいと思います。この宣言後、年末から年始にかけて2号機からのセシウム量が増えた事象がありましたが、報道されませんでした。 現在、一番の危険とされているのが4号機です。水素爆発で破壊された建屋からむき出しになった燃料プールには使用済核燃料棒が1300本余り保管されていますが、上部には重いクレーンが不安定な状態で存在し、 いつ崩れてもおかしくない状態にあるそうです。崩れることがなくてもプールの水が漏れ出て空になると、むき出しの空に放射能が撒き散らされ半径300km圏内が汚染されるといわれています。 この事実は報道もされましたが、収束宣言したからなのか、原子力行政側からの説明は何もありません。無責任極まりないと思います。

 そもそも、これだけの事故を起こして、海外にも相当迷惑をかけていると思うのですけど、平生でいる日本人はちょっと変じゃないかと私は思います。 放射能の総量で考えると、今回の福一原発事故はチェルノブイリ原発事故を超える規模になると思います。いまだに溶けた炉心がどうなっているか分かっているわけではありません。 分かったところで、溶けた炉心を回収する技術はないといいます。事故原因の究明もまだです。
 私の主張は「脱原発」ですが、このコーナーをみなさんが原子力を考える一助として頂けるといいなと思います。
■福島第一原発事故
2011年 3月11日

14:46 東北地方太平洋沖地震
運転中の全原子炉自動停止
外部電源喪失
ディーゼル発電機作動
14:49 大津波警報発令
津波第1波
15:18 大津波第1波到達
福島第一原発を襲った津波
15:27 福島第一原発に津波到達
全電源喪失

枝野幸男官房長官(当時)
19:03 原子力緊急事態宣言
原発事故評価をレベル4とした
20:50 2km以内の住民に避難指示
21:23 3km以内の住民に避難命令
〃:〃 10km圏内の住民に屋内待機
2011年 3月12日

14:12 1号機でセシウム検出を発表
※この時点でメルトダウンしていた
1号機の水素爆発
15:36 1号機で水素爆発
18:25 20km圏内の住民に避難指示
2011年 3月14日

3号機の爆発
11:01 3号機で水素爆発(発表)
※この爆発は核爆発との指摘がある
※3号機もメルトダウンしていた
2011年 3月15日

06:14 4号機内で爆発
※水素爆発と考えられている
08:25 2号機から白煙
※2号機もメルトダウンした
11:06 30km圏内の住民に屋内退避
11:59 30km圏内の飛行禁止
原発作業員の線量限度を100mSv/yから250mSv/yに引き上げた
関東地方全域で高濃度放射線が検出された
2011年 3月16日

05:45 4号機内で出火
米・80km圏外へ退避勧告
※米国へSPEEDIのデータ渡ってた
※ヨウ素剤投与の指示
2011年 3月17日

09:48 自衛隊ヘリによる放水
19:05 高圧放水車による放水
厚労省 暫定規制値発表
2011年 3月18日

原発事故評価をレベル5と修正
2011年 3月19日

5号機、6号機冷却機能回復
東京消防による放水作業
2011年 3月21日

放水口の海水から放射性物質検出
2011年 3月23日

SPEEDIデータを公表
2011年 3月25日

30km圏内に自主避難要請
2011年 4月 2日

海への汚染水漏水発覚
※4月6日流出止める
2011年 4月12日

原発事故評価を暫定レベル7と発表
2011年 4月17日

事故収束への作業工程を発表
2011年 4月22日

20km圏内を警戒区域
30km圏内を緊急時避難準備区域
上とは別に計画的避難区域を指定

2011年 5月12日

1号機漏水の発見を発表
2011年 5月14日

60代男性作業員死亡。死因は心筋梗塞。放射線影響は否定。
2011年 6月13日

循環型海水浄化装置本格稼働開始
2011年 6月28日

1号機原子炉建屋カバー工事開始
2号機窒素封入開始
2011年 7月14日

3号機窒素封入開始
2011年 7月30日

4号機使用済み燃料プール底部支持構造物設置工事完了
2011年 8月 1日

1・2号機屋外排気筒付近で10Sv/h超
2011年 8月30日

40代男性作業員白血病で死亡。作業との因果関係は否定。
2011年11月 1日

250mSvに引き上げた限度一部の作業員を除き100mSvに戻す
2011年11月30日

福島県知事、県内10基全廃炉宣言
2011年12月16日

野田総理、原発事故収束を宣言
2012年 2 〜 4月

汚染水漏れ相次いで発表
2012年 4月19日

1〜4号機、法的に廃止された。
2012年 5月 5日

国内全ての原発が稼動停止する
2012年 7月 5日

大飯原発3号機運転再開
2012年 7月19日

4号機使用前燃料棒取り出し実験
continue...



原子力緊急事態宣言は
まだ解除されていません・・・

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